2016年4月20日水曜日

毛量調整 すきすぎ要注意!

こんにちは
オーナーの的場です。




久しぶりのブログアップします。。(*^_^*)


カットの技術について語ってみます‼︎



今回は、毛量調整についてです。



美容院でカットするときに行われる毛量調整。

すきバサミで髪の量を減らしたり毛先の表情をつけたり動きをつけたりするのにつかわれるのですが…


皆さんの髪の量、減らしすぎてませんか??



この写真は典型的なすき過ぎパターンです!
(根元側に対して毛先側が9:1程度)
※おくれ毛やダメージによる切れ毛等で元々がこういう状態である方に対してはそれなりの方法で整えていきます。


そのデメリットはこちら...




・毛先がパサつく、痛んでみえる


・カットのもちが悪い


・根元の方が膨らんで毛先がペラペラ


・毛先がからまる


・癖が必要以上にでる


・毛先の束感が、逆になくなる


・カットで創った形が不明確


・パーマ液やカラー剤の影響を受けやすく傷みやすい  


・生えぐせの影響が出やすくなり 割れる、浮く etc...


もちろんカットをする中で毛量調整はほとんどの場合に、
多かれ少なかれ必要な作業ですし、大抵すきバサミは使います。


ただし、そのお客様にとっての必要最低限にとどめるようにすること

それは各々のスタイルや毛質、スタイリングの仕方、髪の量や長さ、
生え方や頭のどの箇所であるかなど、
それらをしっかり把握した上で理由づけのある、その状況に対して最適な毛量調整をすること。

それによりカットの質は格段に上がります!


近年の主流スタイルはショートスタイル以外はレイヤー(段カット)を控えめにしたものがほとんどです。

が故に、軽さや動き毛先の表情の出し方
それぞれのレングスに対しての各箇所の長さ設定の仕方
が重要になってきます。




上の写真はお客様の要望に多い

「ハンドドライで乾かして毛先だけ簡単にブローするだけでおさまるように」

とオーダーされたときに理想的な毛量バランスの一例です。


上記のすきすぎで起こるデメリットを回避すべく
根元側と毛先側6:4の黄金比(^ ^)

ケースによって多少幅はありますが、
基本的な知識がおろそかであったり
状態に対しての工夫がされてなかったり
お客様のニーズをくみ取れてなかったりで
ある意味斬新なカットになってしまった場合は、よほどの長さを切ってしまわない限り、毛量バランスやカットのラインが整うまで半年から2年、
またカラー(黒染めやブリーチ)や縮毛矯正のあとあとのリスクの説明を怠ったり、パーマをあてる前の髪の状態の判断を誤ったりした場合などでは良い状態に戻すまで数年の月日を費やすこともあります。
接客態度やサービス、話し上手なことも大切なことかもしれません
しかしそれなりの年月美容師を仕事にしてきた自分が今思うことは
接客業、サービス業である前に技術職であるということを第一に考え質の高い技術を提供することはもちろん
お客様に対して、プロとしての知識やリスクの説明をきっちりとすること、営利目的ではなくお客様のヘアスタイルの後に対しても責任を持って考えていく必要があると思います。

svagoスタイリストは常にお客様にとっての最適な毛量調整をするように様々な点に配慮してスタイル提案をさせていだだいております