2015年7月24日金曜日

まじめかっ!( ̄▽ ̄)

今回は、ベースカットについて。
《ショートボブ編》


写真

左側は、国家試験の課題のスタイ
ルに近い基本的な、グラデーションボ
ブに少しレイヤーを入れたスタイル。



右側は、自分が思う理想的なバランス
のグラデーションボブです。ひと言に
あごラインあたりの長さのショートボ
ブといっても、各ポイントの長さの設
定でずいぶんと印象が変わります。

写真左のスタイルは、
髪の生え方を考慮せずに基本通りに、切ると生えてる位置関係で後ろの襟足から耳の後ろまでは、角度がついてしまいます。
そして、耳の位置からアゴまでを繋ぐと、左の写真のようになります。
襟足の方がアゴラインよりに、長い設定になってます。
自分が感じる印象としては首が太く見える、フォルムに主張とやわらかさがないシャープといいより、貧相などの印象をもちます。


写真右のスタイルは、
髪の生え方、生えグセをそれぞれの状態によって考慮した上で、絶妙な!角度をつけ直線ではなく、曲線に見えるように長さ設定としています。
襟足とアゴの長さはほぼ同じ位置にあります。その間のつながりには、やわらかさ、曲線美が出るようにつないで行きます。顔まわり、上からのレイヤー(段)も同じことが言えます。
単に髪の長さを短くして、量をすいて軽くするというよりは感覚としては彫刻をしているような感覚です。
わかりやすくいうと、6角形で仕上げるのか12角形で仕上げるのかの違いって感じです。
6角形より12角形の方が丸に近い、丸といっても顔が丸く見えるわけではありません!むしろ、柔らかいフォルム、ボリュームの位置、アウトラインの設定によって小顔にも見え骨格もカバーしてくれます。
更に要らない角が残ってしまってたまっている所を必要以上にすきバサミで、すきすぎてしまうとカタチに主張がなくなり、毛先はちってしまい、パサついて傷んだように見えてしまいますし、もちが悪いというより、一度お家でシャンプーしてしまうと自分で再現できなくなるようなことにもなってしまいます。
絶妙に各場所の長さ設定で角をとり形を形成して毛量調整(すくこと)は、必要最低限でおさえることにより再現性の持続性が高く、且つバランスのいい美豹ラインのショートボブになります。

もちろん写真のスタイルが全てでもなく、お客様の好みや似合わせをしていくのですが、素材の最高を引き出すための理由づけをしっかりして自分のもっている引き出しの中からその状況に対してお客様の希望に応えることができるのかというところで日々工夫しております。
形を見てバランスがいいか悪いかという感じ方は人それぞれだと思いますし、好みもそれぞれ異なると思います。
写真はわかりやすいようにやや極端ではありますし、ほんの一例にすぎないですが、洋服等のトレンドとリンクさせても右側のスタイルの方が、あわせやすかったりもするのではないでしょうか。






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